2010年1月31日日曜日

農林水産大臣政務官に会ってきました。

 1月28(木)に本部から会長と職員の方1名がきて石井登志郎衆議院議員(兵庫県西宮市)の事務所に集合し、農林水産大臣政務官である舟山康江参議院議員に請願活動を行いました。現在政府は「森林・林業再生プラン」を作成しようとしていますが、そこにくまもりの主張(動物の棲める森を守る、回復する)を入れていただくようにお願いしました。その内容はドイツでの林業を参考にしたものですが、地形も条件も違う日本にそのままあてはめようとしても失敗するので、持続可能な林業にするために、
1 尾根・沢筋・傾斜40度以上の傾斜地・山の上3分の1には、植林しない。植林地は山の3分の1程度
→日本の山は急峻なので、大型機械、林道網多様林業では、山崩れなどの災害多発のおそれ
2 林業に向かない土地は広葉樹の自然林に戻していく
 例)森林整備事業の対象に奥山の広葉樹林の復元を加える。
   温暖化対策の森林整備として奥山の広葉樹林復元を実施する。
3 国産材使用に転換すると同時に、持続可能な利用のために紙等使用量減量政策が必要
などの項目を訴えました。
 動物の棲める森の回復にはすでに兵庫県で予算が使われているという実績があります。これを全国に広げていきたいですね。 そのためにも「森林・林業再生プラン」の検討委員会に入ることも目標にしています。

 右はじが石井登志郎衆議院議員、その横が舟山康江政務官です。

 その後民主党の梶原康弘衆議院議員、高橋昭一衆議院議員(お二人とも兵庫県が選挙区)にもお会いしてきました。お二人とも日本の林業の現状に詳しく、非常に熱心に聞いてくださいました。  
 右から2番目が梶原議員です。


 石井登志郎衆議院議員はくまもりの地元にいらっしゃるご縁で応援してくださることになりましたが、非常に深い理解をしてくださり国会での活動にも的確にアドバイスしてくださいます。議員のブログでこの日のことを紹介してくださっていますのでご覧ください。
http://ameblo.jp/toshiro141/entry-10444700550.html

 これからもくまもりの賛同者を増やしていって、奥山を守る法律の実現に向けて動いていきたいと思います。



 その後そのまま3人で東京工業大学大学院教授(地球惑星科学専攻)の丸山茂徳先生にお会いしてきました。先生は「今そこに迫る「地球寒冷化」人類の危機」の著者で、はっきりと「地球は寒冷化している」と警告されている研究者です。先生のお話は最初にすべて録音させていただく許可をとりましたが、「どうぞどうぞ」と快く引き受けてくださいました。そのあたりにも先生の自信がうかがえました。上記の著書はぜひお読みください。

1月24日(日)定例会の報告

今回の定例会は秋葉原で行いました。駅から近くてとても便利なところでした。

今回の議題は、
①3月7日(日)会長講演
②3月の檜原村での植樹
③2月21日(日)炭撒き
④本部ホームページのリニューアル
⑤奥多摩でのフィールド確保
⑥国会請願活動
⑦2月28日(日)埼玉県会員のつどい
⑧今年のシンポジウム
⑨山形県原生林ツアー
と盛りだくさんで、主に①3月7日(日)会長講演について議論いたしました。今年最初の関東支部主催の大きなイベントになりますので、必ずよいものにしたいですね!申込締め切りは2月21日(日)となりますので、支部長中村までお早めにお申し込みください。また別途お知らせいたします。

⑧今年のシンポジウムは10月のCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の直前の9月前半に、立教大学で行いたいと考えています。今回のシンポジウムは昨年のように本部主体ではなく、関東支部が前面に出て内容も決めていくことになりましたので、みなさまの一層のご協力が必要です!とはいえ今年は集客よりも内容優先ですのでやりがいは大きくなると思います。一緒にがんばりましょう!

⑨山形県原生林ツアーは夏休みの期間に山形県支部長である八木さんのガイドで、関東地区の会員のみなさんに日本一の原生林をツアーしていただこうという企画です。まだ詳細は決まっていませんが、素晴らしいツアーになることは間違いありませんのでお楽しみに!

 定例会には特に参加条件はなく、メンバーも決まっていませんし初めての方もたくさんいらっしゃいます。次回の定例会は2月27日(土)17:30~恵比寿区民会館で行います。どうぞお気軽にご参加ください。

2010年1月26日火曜日

2月21日(日)炭撒き「日本の森を元気にする仲間たち」のお知らせ

参加者募集中!!

桐生・林照寺さん境内におきましてモンゴリナラお助け隊で「炭撒き」を行います。

桐生市の吾妻山や水道山公園は桐生市民のオアシスです。
この吾妻山一帯に生育する「モンゴリナラ」は、1億数千年前に日本列島が海に沈んだとき、足尾島として海中に没せず、このときに生き残ったナラで、大陸には多数生存しています。日本国内での生存地は数少なく、この歴史的にも貴重な「桐生のモンゴリナラ」に枯れと衰退が始まってしまいました。この度は林照寺さんに許可を頂き、「炭撒き」を行うことで助けることに致しました。皆様の積極的な参加をお願い致します。
会場は林照寺さんの裏山です(桐生市吾妻公園の西側)

名 称  「日本の森を元気にする仲間たち」
主  催 日本熊森協会(群馬・栃木・関東の3支部)・森びとプロジェクト委員会・森林(やま)の会
会  場 群馬県桐生市堤町一丁目2793-1(光明山林照寺さん境内)
開催日時 平成22年2月21日(日)雨天決行
10時(桐生駅北口)11時(林照寺さん駐車場)集合、15時解散
参加費 無 料
持ち物 炭1人10㎏、スコップ(無い人は小さなスコップで可)、お弁当、防寒着
炭の用意できない人は支部まで御連絡下さい(炭代として1000円)
樹を植えることも大切。樹を枯れから守ることも大切です。
安全に気を配り、楽しく「炭撒き」を行いましょう!!!

※炭や大きなスコップを東京から持っていくのは現実的に難しいので、なるべく群馬支部で用意していただくようにします。お気軽にご参加ください。なお、現地に雪はなく、冬山の装備は必要ありません。登山というよりは公園で作業する、というほうが近いです。軍手は必要です!

2010年1月18日月曜日

埼玉県会員のつどいと会長講演のお知らせ

「埼玉県会員のつどい」を、下記の日程で行うことにいたしました!!
埼玉県にご在住の会員のみなさん、ぜひご参加くださいね!

・2月28日(日)13:00~17:00 さいたま市産業文化センターの3F和室(50名)にて

http://sports.geocities.jp/saitama_sanbun/

会の内容などは後ほどご連絡いたします。


また、3月7日(日)の会長講演ですが、ようやく会場が決定いたしました。

・3月7日(日) 13:00~17:00 全国教育文化会館(エデュカス東京)地下1階

http://www.zenkyo.biz/map.html

こちらの会の内容は今度の定例会(1/24、2/27)で話し合いたいと思います。

とりあえず連絡のみで失礼いたします。

2010年1月11日月曜日

炭撒きの下見に行きました。

 1月10日(日)群馬県桐生市にある吾妻山(桐生駅から車で5分)の現地に、下見に行ってきました。ご案内していただくのは当協会顧問の宮下正次先生や、群馬県支部長の川崎さんです。
 ここには愛知万博の会場だった場所とここにしかないといわれる大陸性のモンゴリナラが分布しています。1億年前に日本列島が海に沈んだとき、この地だけが海の上にあったので生き残ったと宮下先生はおっしゃっていました。
 写真左がモンゴリナラ、右の木がコナラです。


 下の木はもう元気がなくて梢の先まで栄養を届けられないため、幹の下のほうから枝がはえてきてしまっています。これを胴吹きといいます。木がもう生きられないよと言っているサインです。



 これはモンゴリナラのどんぐりです!お椀の部分がデコボコしているのと、先っちょがくぼんでいるのが特徴です。
 このように木が枯れてしまっているのは、酸性雨の影響だと宮下先生のグループでは考えています。そこで木の周りの土壌に炭を撒いて中和させ、木を元気にしてあげようというのです。枯死の原因は諸説ありますが、この活動で成果が出ればナラ枯れを防ぐための大きな武器になりそうです。
 炭撒き本番は2月21日(日)、桐生駅10:00集合です。みなさまぜひご参加ください!詳細は追って連絡いたします。
 この活動はNPO法人森びとプロジェクト委員会、森林(やま)の会と協力して、くまもりでは群馬支部が中心となって行っています。
 炭の力については宮下正次先生の「炭は地球を救う」、「炭はいのちも救う」(リベルタ出版)に詳しいです。後者のほうがお勧めだそうです。下記を参考にしてください。

1・2月定例会のご案内

大変遅くなりましたが、1月の定例会のご案内をいたします。
会場確保ができませんで、会員の方の職場をお借りすることになりました。ありがとうございます。

1月24日(日) 12時~ 秋葉原駅 
 住所:千代田区神田和泉町1-5-6 セイハビル5階
 ※1階の看板に「黒澤建物」と出ています。
 ㈱リレーション開発研究所
   
 日比谷線「秋葉原」A1出口 (上野方向に進みます) ※三井記念病院方面 出ると、昭和通に出ます。そのまま約70mでりそな銀行(右)があり、 りそな銀行を過ぎて次の角、大福で有名な「岡埜」という和菓子屋 その角を右に回り、約60~70m。右側にビルがあります。
 JR「秋葉原」昭和通口に出て、(ヨドバシカメラ入り口方面)
そのまま改札を背にして、横断歩道を渡る。 (上は、首都高速4号線)
渡って、左方面が、上の日比谷線A1出口のところへ来ます。
 いずれも、歩いて4~5分です。
 5階ですが、古いビルのため、階段しかないそうです。よろしくお願いいたします。
下記が地図になります。
http://map.yahoo.co.jp/pl?p=%C0%E9%C2%E5%C5%C4%B6%E8%BF%C0%C5%C4%CF%C2%C0%F4%C4%AE%A3%B1%A1%DD%A3%B5%A1%DD%A3%B6&lat=35.69661583&lon=139.78007389&type=&ei=euc-jp&v=2&sc=3&gov=13101.11.1.5.6

2月27日(土)17:30~ 恵比寿区民会館

下記を参考にしてください。
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_ebisu.html

 定例会では3月の会長講演の準備を中心に、今年の予定を具体的に話し合うつもりです。
 今年も東京でシンポジウムを開催することになりそうです。前回とは違って関東支部で作り上げる形にしていくことになっています。がんばりましょう!
 巻き枯らし(皮むき間伐)のフィールドが奥多摩でひとつ確保できそうです!皆さんお楽しみに!

あけましておめでとうございます。


日本熊森協会関東支部会員各位

 昨年の活動は23日「くくのち学舎」でのブース展示で終わりました。右がそのブースの写真です。
お隣の「ミツバチの羽音と地球の回転」(六ケ所村ラプソディの続編)さんのブログにも載っておりますのでご覧ください。
http://888earth.net/staffblog/2009/12/12221223.html




 さて、今年の熊森協会関東支部の大きなテーマは二つ、①フィールド活動と②国会でのロビー活動です。
① フィールド活動では4月~8月期に奥多摩や檜原村、高尾山などでの巻き枯らし間伐を進めていきたいと思っています。ただ、まだ具体的な場所の確保ができていません。なんとか一つでも多く場所を確保して、皆さんに現場に参加していただきたいと思っています。
② ロビー活動では今年10月に名古屋で開かれるCOP10に向けて、奥山保全を進める議員連盟の設立や法案の成立を目指していきます。ロビー活動は関東支部の大きな役割の一つになっていくと思います。1月の通常国会会期中にも議員会館で勉強会を開催する予定ですので、また皆様のご協力をお願いいたします。
 その他にも3月7日(日)に森山会長をお招きしての講演会(詳細は決まり次第お伝えします)や、顧問の宮沢先生、主原先生をお招きして(もしくはこちらからお伺いして)勉強会を開いていきたいと考えています。みなさまの積極的なご参加をお待ちしております!

 今年の関東支部長としての目標はたくさんありますが、上記の成功を最優先して行っていくつもりです。それから、せっかく立ち上げたブログをもう少しマメに更新して、できれば定例会の内容もお知らせできればと思っています。周りの方々はみなやさしいので「無理しないで」とおっしゃってくださいますが、そうすると本当に無理しないようになってしまいますので自分に厳しくいきたいと思います。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 遅くなりましたが、新年のご挨拶とさせていただきます。




日本熊森協会関東支部長 中村 雄太