2011年4月26日火曜日

被災地・被曝地の野生動物

◎海の生物についてのレポート

「週刊現代(4/23号)」にありましたのでご紹介します。

「今回、三陸の海に潜って驚いたのは、海藻がまったくなくなっているということ。まるでコンクリートのガレ場みたいにブロックがガタガタと海底に落ちていて、魚の姿がまったく見えません。
 (中略)宮城県、志津川湾などは、これまでに交尾や産卵など生き物の生態も観察することのできる有名なダイビングスポットでした。今、あの魚たちがどうしているのか?やはり心配です。
 逆に魚は見えないのですが、ヒトデや、ふだんは決して姿を現さないアワビが昼間から岩の上で活動していました。海藻がすべてなくなってしまったから、必死にえさを探しているんでしょうね。見ていて悲しくなりました。
 貝類がたくさん死んでいるのも気になりました。まるで窒息したように口を開いていて……海藻が消えただけであのようになるのか、何か違う理由があるのだろうかと考えてしまいます」


◎鳥に現れた異常、チェルノブイリと動物

 チェルノブイリの高度汚染地域に生息するツバメの異常発生率が、かなり高いことがわかった。部分的な色素欠乏(b、c、d)、クチバシの奇形(e、f)、曲がった尾や左右不均等な尾(h、i)などが発見されている。生物科学者ティモシー・ムソー(Timothy Mousseau)氏と、協力者でフランス、オルセーにあるパリ第11大学のアンダース・モラー(Anders Moller)氏は、チェルノブイリで10年余り鳥類の個体群調査を続けてきた。最近の統計結果では汚染地域の多様性が低下しており、鳥類の種は非汚染地域の約半分に減り、個体数は約40%まで減少し、脳のサイズも小さい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110426-00000000-natiogeop-int.view-000